Trust Center

Velar Trust Center

Velarは、AIコーディングエージェントの危険操作を実行前にブロックするCLIです。このページは、Velarが実際に送信するデータ・絶対に送信しないデータ・その契約がどう強制されているかを、実装済みの事実だけで説明します。

1. Velarが送信するデータ(許可リストの全項目)

CLIがダッシュボード・Slackに送信するのは、以下の判定結果メタデータのみです。

マッチしたルールID(例:env-file-protection
リスクレベル(allow / warn / critical)と、対象の種類を表す大まかなカテゴリタグ(例:「秘密情報」「本番データベース」など) — 具体的な対象そのものは含みません
操作種別(file_read・file_write・bash・git・deploy)
判定結果(allowed・blocked・approved)と、その決定方法(ローカルルールエンジン・端末・Slack・タイムアウトのいずれか)
プロジェクト擬名(組織ごとにソルト化したハッシュ、実名は送信しません)・エージェント名(Claude Code等)
操作対象のパス/コマンドを一方向ハッシュ化した値(canonicalizedParameterDigest) — 同じ対象への操作かは判別できますが、値自体は復元できません
Taskツール経由のサブエージェント(トップレベルのセッションではない)による操作の場合、その旨と、サブエージェント種別のハッシュ値 — 実名は送信しません
承認方法(terminal / slack)・承認までの応答時間
CLIのバージョン番号

2. 絶対に送信しないデータ

ファイルの内容

ルール判定はファイル名(basenameのみ)を見ますが、中身は一度も読み込みません

プロンプト本文・AIの応答内容

エージェントとの会話内容にVelarは一切アクセスしません

生のパスやコマンド文字列そのもの

ファイルパスはallow/block判定にローカルで使った後、basenameのみをローカルの実行ログに残します(フルパスは残しません)。コマンド文字列はローカルのメモリ上で使った後に破棄し、ローカルログにすら記録しません。ダッシュボードに届くのは操作対象を一方向ハッシュ化した値(canonicalizedParameterDigest)のみで、basenameでも生の値でもありません

APIキー・環境変数の値

VelarはあなたのLLMプロバイダーのAPIキーを一切扱いません。ダッシュボードには任意加入のProvider APIキー保管機能のコードが別途存在しますが、ベータ中は無効化されています(詳細はセキュリティページ)。現時点でVelarがこの種のAPIキーを保管することはありません

3. この契約は「お願い」ではなく技術的に強制されています

送信可能なフィールドはZodの.strict()スキーマで明示的に列挙されています。許可リスト外のフィールドを含むリクエストは、値を捨てて通すのではなく、リクエストごと400エラーで拒否されます
この挙動は自動テストスイートで検証されています(filePath・command・prompt・fileContent・secret等、禁止フィールドを含むリクエストが確実に拒否されることを1件ずつテスト)
CLI・ルールエンジンはOSS(MIT)で公開されています。この説明が正しいか、コードを読んで自分で確認できます

4. 承認フロー(実装済み)

critical判定の操作は、実行前に人間の承認が必要です。無条件に自動実行されることはありません
ターミナルが使える環境では[y/N]でその場で確認します
Slackを設定している場合、承認カードが投稿され「この操作だけ許可」「ブロック」「このルールを10分間停止」から選べます
120秒以内に応答がない場合は自動的にタイムアウトし、ブロック(fail-closed)されます

5. 監査ログ(実装済み)

すべての判定(allow・warn・critical、承認・拒否・タイムアウト)がイベントとして記録されます
記録されるのはルールID・リスクレベル・操作種別・判定結果・承認方法・タイムスタンプで、ファイル内容やコマンド引数は含まれません
ローカルにはredaction済みのJSONLログとして保存され、Ingest Tokenを設定している場合はダッシュボードのEvent Logにも表示されます

6. Velarの運営者が見られる範囲(Owner Console)

Velar運営者のアクセスは、デプロイ時に設定される固定のメールアドレス一覧(環境変数で管理・アプリ内の操作では変更不可)に限定されています。既存の「組織admin」権限とは別の仕組みです
既定の画面は組織数・アクティベーション状況・リスク判定の比率・ルール別ヒット数などの集計データのみで、個別の組織や利用者を特定できる情報は表示されません
組織別の内訳は既定でハッシュ化された仮名のみが表示されます。実名の開示は組織単位ごとに、理由を記録したうえで15分間だけ許可される仕組みで、常時有効なグローバルな切り替えはありません
Owner Consoleへのアクセスは、許可された場合・拒否された場合のいずれも監査ログに記録されます
自由記述のSQLクエリや検索コンソールは提供していません — 運営者が見られるのは、あらかじめ定義された集計・仮名化データのみです

7. 判断できない状況は、常に安全側に倒します(fail-closed)

ターミナルがなく承認を求められない環境でcriticalな操作が発生した場合 → ブロック
Slackが設定されていない、またはSlack APIが応答しない場合 → ローカルのターミナル確認にフォールバック。それも使えなければブロック
120秒間承認の応答がない場合 → 自動的にタイムアウトし、ブロック

「わからないときは通す」ではなく「わからないときは止める」を一貫して採用しています。

8. プラン別の制限

FreeCLI・ルールエンジンは常に無料。ダッシュボードは3プロジェクトまで、イベント保持7日
TeamSlack承認・Webhook通知・監査ログCSVエクスポート。10プロジェクトまで、30日保存
Businessプロジェクト無制限・365日保存・複数プロジェクト横断の承認ダッシュボード
EnterpriseSSO・専用インスタンス・請求書払い・カスタムSLA(個別契約)

詳細は /pricing を参照してください。

9. Roadmap(未実装)

緊急停止(Kill Switch相当)機能は将来のRoadmap候補として検討中ですが、現時点では未実装です。実装済みの機能として案内することはありません。

10. β版・制限事項

現在の開発状況について

Claude Codeは完全対応です。OpenAI CodexはPreview対応: ファイル書き込みは実際にブロックできますが、Bashコマンドの実行はフックで止められず検知・記録のみです。Cursorは計画中で、まだ利用できません
MCPサーバー経由のツール呼び出しは、既知の危険パターン(削除・破棄系の操作、秘密情報・.envファイル参照・本番DB接続文字列らしき引数)は検知してブロックしますが、それ以外の未知のツール呼び出しは記録のみで実行は止めません(既定はwarn — 組織設定でcriticalに引き上げ可能です)
WebFetch/WebSearchは、宛先URL・検索クエリに秘密情報らしき文字列が含まれる場合はブロックします。一般的なWeb閲覧はブロックせず記録のみです。MCP同様、これら以外にVelarが未対応の新しい組み込みツールが追加された場合も、無音で見逃さず必ずwarnとして記録します(既定はwarn — 組織設定でcriticalに引き上げ可能です)
Velar自身のフック設定ファイル・ログイン情報・vendorコードへの書き込みは、承認を求めるcritical判定として保護されます(監視対象が無断で監視を無効化できないようにするためです)
Slack承認は現在オーナー自身の組織でのみ有効です。Slack連携は現在デプロイ単位の単一チャンネルであり、組織ごとの連携ではありません。全組織の承認カードを同じ1チャンネルに投稿すると、ある組織のプロジェクト名・エージェント名が別の組織のSlackに漏洩してしまうためです。組織ごとのSlack連携は準備中です。それ以外の組織は自動的に端末([y/N])での承認にフォールバックし、承認手段自体が失われることはありません。
SOC 2 Type II・ISO 27001 は現在未取得です。取得済みとは表記しません
機能の追加・変更は随時行われます。重要な変更はメール等で通知します

11. 透明性

Velarは現在、開発者1名によって運営されています。だからこそ、判定ロジック全体をOSSで公開し、上記のCapability Manifestも「主張」ではなく実際の動作検証に基づいて記載し、過去のバグやセキュリティ関連の不備をどう見つけ・直したかも含めて変更履歴として結果だけでなく経緯ごと公開しています
2026-09-06 セキュリティ修正: 承認が必要な操作(criticalリスクで人間の判断が必要な場合のみ発生)をSlack・ダッシュボードに通知する際のリクエストが、他の通信経路が使っている仮名化済みハッシュではなく、生の作業フォルダ名を送信していました。実際にリクエストを送信・受信して確認した上で修正しています。@velar-dev/cli 0.4.5で修正済み。詳しい経緯(修正前に生成されたデータについて現時点で分かっていないことも含む)は変更履歴をご覧ください
料金・プラン制限は /pricing で明確に公開しています
CLI・ルールエンジンのソースコードは GitHub で公開しています
プライバシーポリシー・利用規約・特商法表記を公開しています

社内説明・稟議に使える情報

情報システム部門・法務・経営層への説明に役立つポイントをまとめました。

Q. エージェントに何をされたか把握できるか?

A. すべての判定(allow・warn・critical)がルールID・リスクレベル・承認方法とともに記録され、監査ログとして残ります。criticalな操作は事前承認が前提です。

Q. 社内の秘密情報・ソースコードが外部に送信されないか?

A. Velarはファイル内容・プロンプト本文を一度も読みません。送信されるのはルールIDやリスクレベルなどのメタデータのみで、Zodの.strict()スキーマで技術的に強制されています。

Q. 監査時に証跡を提出できるか?

A. Teamプラン以上で監査ログCSVエクスポートに対応します。承認・拒否・タイムアウトの履歴は操作者・日時・ルールIDを記録します。

Q. SOC 2やISO 27001は取得しているか?

A. 現時点では未取得です。取得済みとは表記しません。β版段階での透明な開示を優先しています。

Q. まず無料で試せるか?

A. CLIとルールエンジンはOSSで永久無料です。npx @velar-dev/cli initで登録不要にローカル動作を確認できます。